始まり

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アアアアアァァァァァァァァァァ!! 気がつくと私は、無我夢中になって走っていた。 しかも、右手に持っていたナイフを振り回しながら。 ・・・まるでとり憑かれたかのように。 ほらほら!誰か誰か誰か!出てきなさいよ!!人がいないと、殺すに殺せないじゃないっ!!殺さないとねっ殺さないと!殺さないと殺さないと殺さないと殺さないと殺さないと!殺さないとぉっっ!!うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁァァァァァァァァァァ!! ・・・本当に私なの?私、怖いよ。 初めて自分自身を怖いと思った。 もしかしたら、夢でみた様に人を殺してしまうかも知れないから。 なのに、どこかで私は 死ぬ 、ということにも恐怖を覚えていて、死にたくない。死にたくない。生きたい。でもそのためには何をするの? 殺す。 私は、怖い。 考えてることが、怖い。 怖い。怖い。怖い。 ピシッ ひゃぁぁぁぁぁぁ!!!?? 私は、なにかドロドロしていて冷たいものに足を掴まれていた。
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