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一瞬、誰も喋んなくて。少し間を置いてから。
「俺、汗かいたからシャワー浴びてくる」
リーダーが緋ちゃんの手をそっと外して。
にっこり笑って、歩いていった。
緋ちゃんはまだ静かで。
なんだか。悪いこと言っちゃったのかな。
「ごめんね、緋ちゃん…冗談だよ?」
「ん?…おぉ、いや、大丈夫大丈夫、何も無いから」
ははは、て乾いた笑い声を残して緋ちゃんも歩いて行った。
「橙乃…俺、笑いすぎた?」
「いや?そんな事無いんじゃない?俺がさっき言ったのは冗談だし」
翠羽さんは気にしなくていいよ。
橙乃は言って。二人が出て行ったドアを見た。
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