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☆……
そして放課後。
悠里は素早く荷物をまとめ、席を立った。
今日はさっさと帰りたい気分だった。
荒っぽく教室の扉を開き、昇降口へ向かう。
靴を履き替え校舎を出ると、眩しい日差しが襲ってきた。
相変わらず雲一つ見えない青空。
それを見上げる悠里。
朝と違うことと言えば、太陽が真上に近くなっていることくらいだろう。
悠里は、もう今日は何もせずに寝てしまおうと思った。
何しろ、「一度期待させておいてやっぱダメでした」という一番精神的に効くことをされたのだ。
その点で言えば朝より酷いかもしれない。
とりあえず、家に帰ろう。
そして明日からまた、去年と同じような生活をする覚悟を決めよう。
そう思った悠里は、帰路へ足を運んだ。
彼が去った後には、寂しく桜の花弁が舞っていた。
♪……
「疲れたぁ……」
遠藤命は呟きながら、ふぅと嘆息した。
ついさっきまでクラスメートといたのだが、ものすごく疲れた。
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