兄妹の絆

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「にゃぁー…」 と消え入りそうな声で鳴く子猫をルキアは抱き上げた。 「可哀相ではあるが、亜衣の家は昼は誰も居ないのだろう?」 亜衣はばつがわるくなり俯く。 「それは…そうですけど……」 「だれ一人居なくては余計に寂しくて可哀相ではないか?」 「じゃあ見て見ぬふりをしろってことですか」 亜衣は涙をためて静かに言った。
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