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無事上り終え あがってしまった息を 整えるため その場で目を瞑る。 そよそよと吹く 夜風が心地良い。 ふ、と 君の香水の薫りが 鼻を掠めた気がして 瞼を開けて 家へと続く廊下に目をやれば 「蒼星くん、お帰り」 優しく微笑んでいる きょーくんが立っていた。 「どうしたの!?」 まさか自分の家の前に 好きな人がいるなんて思ってもみなかったから 慌てて駆け寄る。 そしたら、君は やっぱり優しく微笑んで 「お弁当一緒に食べようと思って」 と、コンビニの袋を片手で掲げてオレに見せた。 思わず腕時計を見る。 もう夜の11時をまわっていて スーツ姿の君は、きっと会社が終わって直接来てくれたんだろう。 「何時からまっててくれたの?」 何時間も待たせてしまった事が 申し訳なくて。 しかも待たせた理由が 知らない男とヤっていたなんて… .
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