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「うん、そうなんだけど…君を見たら何だか縛りたくなっちゃって」
そう言って
男は厭らしい笑みを浮かべ
オレに近づく。
自然と後ろに後退りしてしまうが、後ろはもうベッドしかない。
「ね?痛くしないから…。楽しもうよ」
ごつごつした手で
頬を撫でられ
身体がビクリと反応する。
今日の相手は失敗だなと
頭の隅で思う。
実は縛られるのは初めてじゃない。
前にも違う奴だけど、優しくするからと縛られたことがある。
あの時は目隠しもされたっけ?
縛られた所が痛くて痛くて
何度も『やめて』と叫んだけど
結局最後まで聞いてくれなかった。
終わったら
アザは残るし、一週間も跡が消えなくて最悪だったんだ。
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