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「……」
「……」
しばらく二人は純一を見つめていた。
嵐は嘘の様に今は穏やかな夕焼けに包まれている。
「―あ、あのね…さっきは取り乱しちゃってあんなこと言ったけど、私…大丈夫だから」
「――…」
「取り乱すと人っておかしなこと言っちゃうんだよね~。本当、びっくり。この子はあなたの子なんかじゃないし、私はちゃんと幸せなのに」
「――…」
佑哉は大きくため息をつき、舌打ちした。
苛立っている様だ。
「―ああ~~!!ったく!!バカじゃねえの?」
頭を抱える。
「―え…?」
「お前のせいで人生狂わされてばかりだよ!」
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