二人の結末

20/56
前へ
/127ページ
次へ
「―バ…バカって何よ」 「―バレバレなんだよ、そんな嘘」 「―え?」 「何で家を出てまで俺の子を産むんだよ!俺はお前を殺そうとしたんだぞ?!」 「―いや…え…何で知って…」 「健は何やってたんだよ!!何で1人なんだよ!」 「――…」 (全部バレてる…) 嘘はもう通用しないのだろう。 雅は諦めて覚悟を決めた。 「―健は私と暮らそうって言ってくれたわよ。でも、私が断ったの」 「―何で」 「だって純の父親は佑哉しかいないもの」
/127ページ

最初のコメントを投稿しよう!

453人が本棚に入れています
本棚に追加