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佑哉はため息をついた。
「―だから、俺はお前を利用して殺そうと思う様な奴なんだよ」
「それは違う!あの時の愛は本物だった!それに、あの時殺すつもりもなかったんでしょう?!だから、私に生きれっていってくれた」
雅は古びれた写真を見せた。
青の湖で撮った雅の顔がアップに写っている。
「―これ、ずっと持っててくれていたのね」
「――…」
「純一を生んだことは後悔していない。そして―あなた以外の人を愛することは二度とない」
「……」
佑哉は純一の頬に触れた。
そして微笑んだ。
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