あの場所を目指して

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風太君へ 私が5歳のときに風太君が言った「俺が甲子園に行ったらお前も連れていく、そして結婚して?」 あの時の目の輝き その約束を忘れていない私は風太君と同じ高校に入って、野球部のマネージャーになりました。 高校に入ると私と風太君はあまり話さなくなりました。 1年生の時には地区大会予選敗退 2年生の時には甲子園まであと一歩だった決勝で敗退 応援席で、背番号のないユニフォームを着て青いメガフォンで必死に応援する風太君の姿 3年生になって、風太君はピッチャーになりましたね。 みんなが帰った後たくさん投げてましたね 3年生最後の試合の決勝 これに勝てば甲子園 風太君は背番号「1」を付けてました。 1人で沢山の人を三振にしましたね。 そして、甲子園行きが決まった瞬間に、今まで必要なことしか話してくれなかったあなたは 「あの約束守ったけど、覚えてる?」 私は頷きました 結果としては、初戦で敗退しましたが、今でも甲子園中継があってると思い出します。 p.s. 約束を守ってくれてありがとう
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