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――――――次の日
ガシャーンッ!!!!!!
お皿の割れる音が屋敷に響いた。
『どこ見て掃除してんのよ!!』
『ぁ…申し訳ございません…ッ!!』
『謝ったって許さないわよ…このお皿…早く片付けなさい!!』
『は…はぃ…!!』
瑠威が階段を掃除していた時メイドがお皿を持ちながら降りてきた。
その時にちょうど瑠威がメイドの背中にあたってしまいそれはおきてしまった。
メイドは怒って違う仕事に向かってしまい階段には瑠威一人になった。
と、そこへ掃除婦のリーダーがやってきた。
『ちょっとなにやってるの?』
『申し訳ありません…』
『…瑠威…今日大丈夫?
なにかあったの?』
『…なにも…ありません』
ただ下を向くしかなかった。
『手伝いましょうか…?』
『大丈夫です!
私の責任なので…自分でやります』
『でも二十枚も…』
『大丈夫です!』
瑠威は無理に笑顔を作りながら言った…リーダーは仕事場に戻っていった。
『…』
自然に涙が出てきた。
[泣いちゃダメなのに……]
『…っ…………ぃたっ…!』
指をお皿の破片で切ってしまった。
『…』
指先から流れる血を瑠威はただ見ていた。
『………血…』
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