愛玩人形2※

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『ぇ……、ぁ………。』 「…」 どうやら今日は仕事がなかったらしい。 初めて耳にした事実に瑠威は戸惑っていた。 「…連絡…いかなかったのか?」 『ぁ…の、家の電話昨日止まってしまって…』 「連絡がこなかったと?」 『はい…。』 しばらく沈黙が流れる……―。 「おい。」 『…はいっ…!』 「お前…今日暇か?」 『…ぇ』 「…暇か聞いてんだよ」 『暇ですけど………』 「…けど?」 『…ッ………暇です…。』 瑠威はなにか言いたそうだったが涼が怖かったのか…なにも言えなかった。 涼は、この機会に自分が気になる事を瑠威から聞き出そうとしていた。 「俺についてこい。」 『はい。』 「…」 ―――――― 案内されたのはなぜか広場だった。 普段は瑠威が掃除する以外入れない場所。 涼が食事をする場所でもあった。 瑠威は椅子に座れと言われ、 静かに腰をおろす…。 『…?』 「お前と話がしたかった。」 『…っ!』 急に顔が赤くなる瑠威。 『話…ですか…?』 自分に話があると言う涼を不思議に思う瑠威。 「…お前なんでいつも  長袖長ズボンなんだ?」 『!』 ドクン……―。 『ぁ…』 「…」 瑠威を見つめる真直ぐな涼の目。 『…ぁ…あたし  寒がりなんです…。』 「は?」 『…ッ。  寒いんで…』 「…暴力とかうけてんじゃねーの?」 『…』 「厨房の女から聞いたけど  いつも残り物貰ってるんだよな?  それに母親の事も…『ほっといてください!!』 いきなりはっせられた声にびっくりする涼。 「!!」 『ぁ……』 「…」 『失礼します…!』 バタン………!!!! 結局涼は何も聞けず、瑠威は勢いよく屋敷を出て行った…。 .
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