第一章

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『えー30分経ちましたので殺し合いを始めてもらいたいと思いますが、先ほど逃げ出そうとする者が二人いましたので始末しました。よって、117名で殺し合いをしてもらいます。後、人を殺したくないとか言っていますが、死にますよ?。では、頑張って下さい。くっくっく』 神藤は最後に不気味な笑い声を残していった。 俺は不審に思い周りを見回してみたが何もなかった。 「なぁ、今のどう思う?」 「何が?」 「どこからか見られているな可能性があるな」 将人は気付いてるようだが麻里は気付いていないようだ。 「だから何なのよ!」 麻里は自分だけ分からないのが気に食わないようで少し機嫌が悪い。 「今の放送で、神藤が“人を殺したくないとか言っていますが、死にますよ?”って言ってただろ?」 「うん。それがどうしたの?」 「はぁー。だから、神藤が俺達生徒のことを何処かで見てるってことだよ」 俺は溜め息をつきながら説明した。 「なるほどね!」 麻里もやっと理解したようだ。
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