5人が本棚に入れています
本棚に追加
将人が言ってることは正しい。
でも、俺には人を殺す覚悟がなかった。
俺は刀を下ろした。
「やっぱり殺せない・・・」
すると少女が笑みをこぼしながら服に手をかけた。
「バカやろうが!!」
少女は服の下に隠していた銃を取り出し俺に向けてきた。
銃声が響き渡り俺は恐怖から目を閉じた。
しかし、いくら待っても痛みはこなかった。
目を開けると、そこには頭を撃たれた少女が倒れていた。
少女の行動に気づき、将人が先に撃ったのだ。
俺は人が死んだことに怖じ気づき動くことが出来なかった。
俺が動けずにいると、将人が怒りを目に灯して俺に近づいてきた。
将人は俺の前に来ると全力で殴ってきた。
「うっ」
俺はなすすべもなく殴られ床に倒れた。
「龍司!何で斬らなかった!もう少しで死ぬところだったんだそ!」
将人は大声で怒鳴った。
最初のコメントを投稿しよう!