第一章

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将人が言ってることは正しい。 でも、俺には人を殺す覚悟がなかった。 俺は刀を下ろした。 「やっぱり殺せない・・・」 すると少女が笑みをこぼしながら服に手をかけた。 「バカやろうが!!」 少女は服の下に隠していた銃を取り出し俺に向けてきた。 銃声が響き渡り俺は恐怖から目を閉じた。 しかし、いくら待っても痛みはこなかった。 目を開けると、そこには頭を撃たれた少女が倒れていた。 少女の行動に気づき、将人が先に撃ったのだ。 俺は人が死んだことに怖じ気づき動くことが出来なかった。 俺が動けずにいると、将人が怒りを目に灯して俺に近づいてきた。 将人は俺の前に来ると全力で殴ってきた。 「うっ」 俺はなすすべもなく殴られ床に倒れた。 「龍司!何で斬らなかった!もう少しで死ぬところだったんだそ!」 将人は大声で怒鳴った。
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