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「将人やめなよ!」
麻里が将人を止めにかかった。
「何で将人は人を殺せるんだ?俺には出来ない」
俺は弱々しい声で言った。
「守りたい人がいるからだ。お前にもいるだろ?」
将人は麻里を一瞬だけみた。
将人も麻里のことが好きなんだ。
そして、俺が麻里のことを好きなことも知ってる。
「ああ、いる。でも!人を殺すのが怖いんだ!!人を殺したら俺の中の何かが変わりそうで!」
俺は声を荒げた。
「それでも、やらなきゃダメなんだ。生き残るためには、大切な人を守るためには。」
「将人は強いな」
「強くなんかねぇよ」
「俺も大切な人を守るために覚悟を決めるよ」
俺は、覚悟を決めて立ち上がった。
「二人で絶対に守ろうぜ」
将人は右手を出してきた。
「ああ」
俺も右手を出し、将人の右手を握りしめた。
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