第一章

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掛け終えた後、俺は将人と麻里に入っていいと伝えた。 「とりあえず、麻里はベッドで少し休んでいてくれ」 「ごめんね。迷惑かけて」 麻里はベッドの方に歩いて行った。 麻里が行ったことを確認すると将人は口を開いた。 「それは、誰かの死体か?」 将人は掛け布団を掛けている死体を見てそう言った。 「ああ。これ以上麻里に見せたくなかったからな」 「そうだな。麻里にこれ以上辛い思いはして欲しくないな」 二人は悲しそうな表情をした。 「これから、どうする?」 「とりあえず、ここで休んで。生き延びるための作戦を考える」 将人とはそう言うと、ベッドの方に歩いて行った。 「大丈夫か麻里?」 「うん。何とか」 「それは良かった。それで、ちょっとさっき渡したファイル貸してくれないか?」
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