始まりは余裕なく

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「みんな何処に行ったんだよ…。俺、まだ学校の構造知らねぇし」 普通、学校案内とか初めにしないか? なんだよ、転校初日から鬼ごっこって…おかしくね? 俺はぶつぶつと文句を言いながら、とぼとぼと知らない道を歩く しかし、さっきのは何だったんだ? 擽り…? そうか、バツゲームか… 変態的な考えをしたくなかった俺は無理やりバツゲームという事にし、みんなを探す事に集中した 「あっ」 「海里…、」 廊下の真ん中で立っている、同じクラスと思われるヤツ 「タッッッッチ──」 「俺が鬼になったら、付き合ってくれるのか?」 はぁ? 「なんだ、お前、頭イカれてんの?」 「イカれてなんかない。一目惚れなんだ…」 俺がタッチをするよりも先に抱きつかれ、身動きがとれなくなる 気持ち悪い ウザイ、キモい ─────くたばれっ! 俺はあまりの気持ち悪さに鳩尾に思いっきり拳を叩き入れ、倒れたところで腹に思いっきり蹴りを叩き込む タッチどころではなかった .
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