5人が本棚に入れています
本棚に追加
「みんな何処に行ったんだよ…。俺、まだ学校の構造知らねぇし」
普通、学校案内とか初めにしないか?
なんだよ、転校初日から鬼ごっこって…おかしくね?
俺はぶつぶつと文句を言いながら、とぼとぼと知らない道を歩く
しかし、さっきのは何だったんだ?
擽り…?
そうか、バツゲームか…
変態的な考えをしたくなかった俺は無理やりバツゲームという事にし、みんなを探す事に集中した
「あっ」
「海里…、」
廊下の真ん中で立っている、同じクラスと思われるヤツ
「タッッッッチ──」
「俺が鬼になったら、付き合ってくれるのか?」
はぁ?
「なんだ、お前、頭イカれてんの?」
「イカれてなんかない。一目惚れなんだ…」
俺がタッチをするよりも先に抱きつかれ、身動きがとれなくなる
気持ち悪い
ウザイ、キモい
─────くたばれっ!
俺はあまりの気持ち悪さに鳩尾に思いっきり拳を叩き入れ、倒れたところで腹に思いっきり蹴りを叩き込む
タッチどころではなかった
.
最初のコメントを投稿しよう!