始まりは余裕なく

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■ ドタバタドタバタと廊下を世話しなく走る姿が目に写る みんな移動教室か何かで忘れ物でもして、走ってるのかと思ったけど… 今は、授業が始まってから15分は経とうとしている おかしいな… 「どした?」 陸斗くんが疑問に思ったらしく、僕に話しかけてくる 「廊下、煩くない?」 「あぁ、鬼ごっこでもしてんだろ」 「鬼ごっこ!?」 「そう、鬼ごっこ」 僕は真面目に驚き声を荒げてしまったが、先生が廊下に顔を出し 「うるさい」っと、廊下の人達に目を向けていたから良かった 廊下からは「すいませーんっ!」っと軽い返事が返ってきた この学校でホントにやっていけるのだろうか? 僕は重い重いため息を吐いて、黒板の文字をプリントに写し始めた .
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