始まりは余裕なく

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「あー、すいませーん…」 僕がプリントを写し終えて丁度、やる気のない声が聞こえた あれは、海里のクラスの… 「B組の連中なら先程から走り回ってますよ」 「マジっすかー、捕まえてくれても良いじゃないですかぁ…」 「てめぇのクラスだろうが。」 この学校は口が悪い気がするんだ… B組担任のあの先生だって口悪いし、今の教科…まぁ、理科なんだけど 理科の先生も口悪いよね そう思った瞬間だった 「春影ぇぇえええっ、好きだぁぁああっ」 「うぜぇ、死ね、くたばれ、堕ちろ」 海里が、廊下を猛ダッシュして難いの良い男から暴言を吐いて逃げていた え?、え? 鬼ごっこってこんな感じだったっけ? 「…うぅおっ!!?」 海里が目の前にいた担任を掴んでは後ろに回り、勢いを付けたまま投げつける様に押した すると、あの先生は勢いに逆らえないまま男にぶつかり、頭をぶつけ、同時KOをした 「チッ」 海里は舌打ちをしたあと、再び走って行ってしまった なんか、凄いけど、意味分かんないや… 「お前も気をつけろよ」 「え?」 陸斗くんが僕に忠告をしてくれた そういえば、歩人さんも忠告してくれたけど… なんの事かな? .
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