始まりは余裕なく

3/14
前へ
/14ページ
次へ
「おやおやぁ、君たちが春影兄だ…痛っ」 「君たちが里桜くんと海里くんって事で間違いないかな?」 昇降口から出てきた茶髪ツインテールの人は人を小馬鹿にした様な口振りで近づいて来たが途中で眼鏡を掛けた優等生みたいな人に殴られていた な、なんだ? 「痛いじゃないかっ!会長のバァカッ」 「…、さて君たちは先に職員室に行かなきゃ行けないよね?案内しよう」 ツインテールの人は殴られた場所をスリスリと擦りながら、優等生みたいな人に悪口を言っていた しかし、優等生の人は華麗にスルーし学園の事をいろいろ教えてくれた この学園は全寮制で、寮は学園の隣にあること、購買や食堂の話、自分たちが何なのかとか…いろいろ 優等生の人は霧岡 千那、この学園の生徒会長をしている ツインテールの人は日向 歩人、この学園の副生徒会長をしているらしい どっからツッコメば良いんだろうか 「ねぇ、海里くん」 「?」 歩人さんに話かけられて振り向くと、さっきまでの機嫌の悪さは何処へやら… 満面の笑みで唐突な質問をされた 「付き合ってたりする人、いる?」 .
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加