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「勇者ーごはんよー」
自称母親が二階にいる勇者に言いました。
「あー…?わかった今いく。」
適当に返事をする勇者。
ベッドに転がって読んでいたマンガをパタンと閉じ、部屋から出る。
「まったくもう…。ご飯の時しか部屋から出ないんだから…。」
「うるせー黙れよ。くそばばあ。」
そう、勇者はいわゆる…えぬ・いー・いー・てぃー…NEET。つまりニートなのである。
「親に向かってくそばばあとは何よ!!アンタ今年で19でしょ!!?学校にも行く気ないならしっかり働きなさい!!」
「はぁー?なんで俺がー?」
「おーう、母さん。勇者。帰ったぞ。」
「あぁ、父さん…。父さんからも言ってやってよ。勇者、学校にも仕事にも行かないんだから。」
「うむ、そうだな。勇者、お前、旅にでてモンスター退治して人様の役に…」
「いっただっきまーす。」
勇者、聞く気なし、やる気なし。
これにキレたお父様は容赦なく勇者を家から追い出しました。
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