その勇者、

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「モンスター退治でもして人様の役に立って金稼いで出直してくるまで家にいれんからな!!」 「………父さん…。」 流石の勇者も動揺しま… 「丸腰で退治なんて出来るわけねーだろ。金渡せよ金。」 ………流石勇者。 動揺なんか一切せずに金をせびります。 なんてせこい。 「ほら、金だ!!」 勇者は10000Gを手に入れた!! 「これで足りるわけねーだろ。宿代とかも必要だし第一どんだけ武器高いと思ってんだよくそおやじ。」 おや、これは酷い。 もうこれは息子というよりどこぞのチンピラ。カツアゲ行為です。 しかし優しいお父様は… 「お前にはそれで十分だろう!!後は自分でなんとかしやがれ!!」 あ、お父様、勇者を見放しました。 まぁそれも仕方のないことです。 「チッ」 勇者は舌打ちしました。
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