勇者、仕方なく旅へ

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「ヘイ、毎度。」 ここは武器屋。 勇者は剣を買いました。 背負うタイプ大きな剣です。 何故かというとそれが一番かっこよかったから。 「あ、結構重てぇ。ムカつくわー。なんで俺がこんなこと…」 ブツブツ言いながら、片手で剣をブンブン振り回し、ひょいと背中に装着しました。 重たいんじゃなかったんですか。 するとこの店の多分…店主でしょう。 身を乗り出して勇者に… 「兄ちゃん銃はどうだい?」 なーんてことをニッとした顔で言う店主。 剣の値段は大体5000。 まだ半分残っているとふんだのでしょう。 「はぁ?金せびってんじゃねーよ」 勇者は店主をギロリと睨みつけ、店から出て行きます。 勇者よ…あなたが言える言葉ではありません。 「あっ、ちょっと待て兄ちゃん!!防具は買わなくていいのか!!?」 思い出したように店主は言います。 「あ"?俺、怪我なんかしねぇから」 なんと勇ましい。 流石勇者、というところでしょう。 「…こんだけでもどっかで遊べるな」 前言撤回です。
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