勇者は言った。

勇者、仕方なく旅へ

親子の話によると。

１.父親が洞窟に薬草を穫りにいった

２.そこはﾓﾝｽﾀｰの出る洞窟だった(らしい。)

３.洞窟に出かけたきり、父親が帰ってこないという。

それを聞いて勇者は言います。

｢そりゃ…ﾓﾝｽﾀｰにやられたんじゃね？｣

それを聞いて親子は泣き出しました。

｢お兄ちゃんお願いっ!!パパを助けて!!助けてよぉっ!!｣

｢いや俺そっち専門じゃねーし…ｲﾃｯ…痛いって!!｣

少女は泣きながら勇者をﾎﾟｶﾎﾟｶ殴りました。

｢お願いです…お礼ならします、あの人をお助け下さい…｣

勇者はぴくりと耳を動かしました。

｢お礼？｣

｢はい、わずかですが…この金貨を…｣

そう言って母親は小袋にぱんぱんに詰まった金貨を差し出しました。

｢よし、その話…のった!｣

ﾆﾔﾘと勇者は怪しく微笑みました。