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彼女と歩くと恋人同士ではなく、兄妹と勘違いされたことはないか?
「よーくーん。」
“よーくん”と呼ばれる青年は幼い容姿をした少女のかけ声に頭に手をやった。
「都子。何度言えば君の頭に、インプットされるだろうか?」
「だってぇぇ、高い所が好きなんだもん…!」
都子と呼ばれる少女は頬を膨らませた。
「降りられないくせに木に登る趣味はやめろ。人の迷惑も考えろと何度言えばわかるんだ。」
俺とこいつのやりとりは周りの大人達にはほほえましい光景の筈だ。
「仲の良い兄妹ね…」
けして俺達を同い年の幼なじみだと誰が判断するだろうか?
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