英雄の街 ステッドマン

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「これはご丁寧なおもてなしだ事」 石の床、石の天井、石の壁。 そして目の前には太い鉄の棒が等間隔で並んでいる。 …どう見ても牢屋です。 「リーナが、無事だと良いが」 正直リーナが普通の客室に連れて行かれた時は、期待したんだけど。 まさかオレだけ牢屋とは。 「ワフゥ…」 隣で丸くなってるオービィの欠伸が聞こえる。 「お前は余裕だな」 その言葉にオービィは片目だけでオレを見た。 「それに比べて、ゲイルは大丈夫かねぇ」 さすがに馬は牢には入らないらしく、別の場所に連れて行かれた。 (むしろ、食堂には入れたのが不可解) その際ゲイルは大暴れし、後ろに回った兵士を二人蹴飛ばして医療室送りにしやがった。 …処分されても文句言えねぇ。 「まいったなぁ、コレは」 ようやく始めの町に着いたと思ったら捕まるとか… いや、まぁ魔物に跨がり、魔物をペットにしてれば当たり前か?
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