英雄の街 ステッドマン

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「よう、元気かい?」 「この状況でそんな質問するなんて、頭腐ってるんですか?」 目の前に現れたキースさんの質問に皮肉を込めて言葉を返す。 「あー…、一応客室に連れて行こうとは思ってたんだけど、あんたの馬がうちの兵士ぶっ飛ばしちゃったから…」 決定。 ゲイル馬刺。 「でも、直ぐに出れるかもよ」 「どーせ利用するんでしょ?」 なにを企んでるのかは分からないが、リーナとオレを別にした時点で恐らくリーナは人質にでもされるんだろう。 「理解が早くて助かるよ」 そう言うとキースさんは一枚の紙を差し出した。
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