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近付いてくるオレ達に気が付いた兵士の1人が大声を上げる。
「来たぞ!例の魔物使いだ!」
それに反応したのか、他の8人も一斉に此方を向いた。
つーかこの国でのオレの立ち位置は魔物使いか。
「ガァァア!!」
更に加速したオービィがジャンプ一発。
目の前の兵士に飛び掛かる。
「うわぁ!」
悲鳴を上げて倒れた兵士は、右手に剣、左手に盾を持っていた為、満足に受け身を取れず地面に後頭部を打ち付け、気絶したようだ。
「喰らえ!」
左側面から声がしたかと思うと、祢々切丸と同じ長さはあろうかと思われる長い西洋剣が降り下ろされる所だった。
それを確認し、身体能力にものを言わせて兵士の懐に潜り込み、右手の掌で剣の鍔を押さえると、そこで剣の動きが止まる。
「なっ…!」
驚愕の表情を浮かべた兵士の剥き出しの顎に左掌底を打ち込む。
「がっ!」
兵士は仰け反るが、この程度では気絶させるまでには至らないようだ。
兵士が体制を整える前に兵士の左足を右足で払う。
「うおっ!」
尻餅をついたような形になった兵士の頭上に右足を高く振り上げ、踵落としをぶつけると手に握っていた剣を落としてグッタリとした。
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