36人が本棚に入れています
本棚に追加
……個室かぁ…ていうか、なんだよこの包帯…服の下もグルグル巻きじゃん……
そんなに酷い怪我をしたのか?と…自分の悲惨な包帯姿を見てへこみつつ、急いで首や肩や腰を回して改めて身体の調子を確かめてみた。
あれ?変だな…
全身がこれだけ大袈裟に包帯で巻かれているのに…別にどこも痛くない……
身体中をくまなく触ってみるも、特に痛みを感じる部分はなかった。
あれぇ??????
益々不思議に思い、今度は服を脱いで全身の包帯を外して、傷があるかどうかを目で見て確かめる事にしたが…――。
…驚く事に、なんと傷口も傷跡すらも全く残っておらず、それどころか青アザ一つ見つける事は出来なかった。
手術痕というか…
怪我の傷跡らしいものが全く見当たらない…
?????????
普通は完治したとしても傷跡くらいは残るもんじゃないのか???
?????????
包帯の意味あったのか???
?????????
( ゚д゚)ポカーン…
………
何が何やらさっぱりだ…
記憶も無ければ怪我も傷跡も無い…
目が覚めた時に感じた違和感も無くなった…
むしろ今ではこんなに動けるし…
試しに何度か飛び跳ねてみたが別に問題は無かった。それどころか『こんなに軽かったっけ?俺の体』と感じる程に違和感なく動くことが出来た。
………う~ん………
次々と訪れる謎の数々に…彼はとうとう本格的に考え込んでしまった。
最初のコメントを投稿しよう!