プロローーグぅぅっ!

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「つーか、何っ時も言っているがなハルカ。ドラゴンって呼ぶなよな。俺には御剣竜(ミツルギリュウ)っていう名前が有るんだからよぉ。」 とまぁ、コイツの本当の名前は御剣 竜という。剣道部の主将なんだがオレ以外のだいたいの奴等は名字や名前に敬承を付けて呼ぶ。その中には王子何てのもあって流石にそん時は吹いた。でも、その気持ちは分からないでも無いが……。コイツはコイツがイケメンじゃなかったらどんなヤツがイケメンなんだって位カッコ良いし優しく漢義もあるし御剣グループの御曹司だし……ets..と言い出したらキリが無い位の優良物件だ。 でもオレは。 「そんな事は分かってるさ。ドラゴン。 それより今何時間目なんだ?」 “ドラゴン”と小一からの親友のコイツを呼ぶ。小一の中頃から呼び続けているしカッコ良いから変えてやるつもりはない。このあだ名についてのエピソードは長く…………………………………………………………………………ん?うん……長くなるから割愛しておく。 「はぁ……。 オマエ、絶対ワザとやってるだろ。」 「さぁ?どうだろうな?」 呆れ顔で聞いて来るが茶化してスルー。 「ったく……もう昼だ。飯食いに行こうぜ。」 「ああ、行こうか。」  頷いてオレはさっさと学食に向かうドラゴンち付いて行くのだった。  その後は普通に昼飯食った後ドラゴンが屋上でラブレターを渡された以外に何もなかった。五、六時間目?詰まらない授業だったとは答えて置くけどそんな事聞いてどうすんだよ。 で── 「オイ、ハルカ。一緒に帰ろうぜ。」 「あ、ワリィ。今日バイトだわ。」 放課後。普通なら途中までドラゴンと帰るのだが今日は違う。月に一度のバイトがあるのだ。バイトって言っても手伝い(?)というかとある家の中を掃除するだけなんだがそれなりに割り合いが良いんだ。 「ん?あぁ…今日は新月か。なら仕方ねぇか……。また明日な。ハルカ。」 「おう。ドラゴン、また明日っ!」 「今度奢れよーっ!」 「金持ってる癖に庶民にたかるなっ」 そんな感じで冗談を言い合ってオレ達は別れた。
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