1人が本棚に入れています
本棚に追加
苦しいのは、この胸が苦しいのは、あなたを愛したからでしょうか?
あなたが誰かと歩いているからでしょうか?
わたしの頬をなにかが伝いました。
いっそこのまま天上から降り注いで、惨めなわたしも頬に伝う何かも誤魔化してしまえばいいのに。
あなたはわたしを愛してくれているのでしょうか。
今夜も月と戯れて、朝を恐れます。
月光のようなあなたはわたしを照らしてくれるでしょうか。
闇夜のわたしに希望を…いただけますか?
「泣いているのかい?」
いいえ、違います。
葉についた夜露が頬についたのです。
「わたしの事はいいので早く寝てください」
いっそわたしの物であったら。
こんなにも朝が恨めしくはないのに。
最初のコメントを投稿しよう!