しあわせ

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丸い窓から覗いた春の景色のように、穏やかでした。 柔らかな風が吹いたかのような、幸せを感じました。 常にわたしは駆け足で、あなたの後ろへついて行っていましたが、あなたの背中さえ、幸せな景色でした。 そして、いま。 夕日のように顔を赤くしたあなたから思いを告げられました。 突然のことで少々驚きましたが、赤いあなたを見て何故か笑みがこぼれました。 否定など問題外で、わたしは快くあなたを肯定しました。 幾度も春は巡り、幾度も喜びをわたしたちに与えました。 車輪のように安定したローテーション。冒険はできませんが、あなたといるだけで満たされるわたしは今が一番ベストです。 しあわせを、あなたとともに
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