再会
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麻実。 本当は、俺の方がお前に触れたくてたまらないんだ。 けど……俺は今にも麻実を抱き寄せそうになる自分の腕にグッと力を込めた。 そして、麻実の頭を軽く撫でる。 それだけでどうにか触れたい欲求を抑え、次にポケットから真新しいネクタイを取り出し麻実に手渡す。 「あんなに遠くまで、ありがとな」 俺の言葉に、麻実は少し微笑んでから大きく首を横に振った。
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