そして重なる時の中で

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「先生。あの時と同じ感じがする」 「あの時?」  頭の上で先生の低い声が心地良く響く。 「先輩と……おんなじ」  暖かくて、落ち着く。 「当たり前だろ、同一人物なんだから」  先生はそう言うと、鼻からフッと息を漏らした。  多分ちょっと笑ったんだって分かった。
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