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「ぐっもーにんぐ。」
「…あ、おはよー。」
うん、緩い、そして鈍い。今日も今日とて春は鈍い。
天然だもんなぁ。純度100%の。
今時こんな子なかなかいないだろうなぁ、とか思ったり。
「春、はーる?」
「なんでしょー?夏、なーつ?」
けらけら笑いながら春を呼べばにこにこと呼び返される。
こんなの反則だ。ずるいぞ。
「いやーぁ、春は可愛いなぁって。」
「あはは、そんなお世辞。…ありがた過ぎます。」
ありがたいんかい、と突っ込んで笑う。
あぁどうしよう。俺、好き過ぎるんですけど。
この子が、春が、好き過ぎてやばいんですけど。
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