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「だから言おう。君が好きだ。」
好きで好きで大好きで、胸が苦しい位好きな夏にそう言われた。
嬉しい、けれど、…それはどっち?
「んーっと、…嘘、本当?」
そう言えば夏は笑って
「さぁねぇ?どっちだと思う?」
なんて言った。
意地悪。こんな酷い意地悪するなんて。
私は本当に好きなのに。
でも考えてみれば分かる話だ。
かっこよくて優しくて人気者の夏と冴えない私。
夏が私を好きになるなんて、ありえない話。
エイプリルフールの嘘でこそありえる話。
だから、これはきっと、
「…嘘、」
なんでしょ?
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