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「嘘、かぁ…。」 そう言って夏は自分の頭をくしゃくしゃにした。 困った時にする、夏の癖を。 困ってる…ってことは…、 「当たり?」 スギン、と自分で言ったのに胸が痛くなる。 「……、」 夏は何も言わない。 「ねぇ、」 「あーもう無理!」 「え?」 「無理!」 何が?という言葉は言えなかった。 夏に肩を捕まれて、こう聞かれたから。 「春は嘘だったらいいの?」 ……それは、って顔が近いぃ! .
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