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「え?」
え?じゃねーよ、馬鹿。好きだっつーの、馬鹿。
あと、一人で逆ギレしてる俺も馬鹿。
「無理!」
もう我慢ならん。もういい、ややこしいのは止めた。
華奢な肩を掴んで、心なし潤んだ瞳に聞く。
「春は嘘だったらいいの?」
俺は本当なんだよ。本当に好きなんだよ。
でも、春が嘘がいいなら嘘にする。
嘘にするように頑張るから、
「やだ、」
「…は?」
「やだっ!」
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