晴れた日の、昼下がりのことでした。

2/8
前へ
/45ページ
次へ
「瑠璃華。お見合い、してくれないか」 珍しく真剣な顔をしている父が、何を言い出すのかと思ったら…。 「嫌よ。あたしまだ20歳なのに、どうしてお見合いなんてしなきゃいけないの」 ほんっと、ふざけんじゃない。 「頼む瑠璃華!! 今日だけは行ってくれ!この通りだ!」 そう言って土下座をする父。 そこまでするって…何があるの? 「実は…相手はうちの会社の社長なんだ」 はあ!? スケールでか! 「隠居された社長のお父さん、元社長に、瑠璃華のことを話すと大変気に入られて… お願いだ瑠璃華! 私の顔をたてると思って、お見合いするだけでいいんだ! 結婚するかどうかはお前が決めたらいいから。な?頼むよ」 .
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

459人が本棚に入れています
本棚に追加