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「なんの、つもりだ……」
様々な経験上、少なからず今のような状態になることもある。
いつものように潤が蹴りあげようとした瞬間、ズボンの上から下肢を撫で上げられた。
「っ、」
自分でその場所を触る事はあっても他人に触られたことは一度もない。
抵抗しようにも頭上でひとまとめにされた腕はどれだけもがいても取れそうになかった。
「放せ……っあ」
思わず漏れた声に唇を噛みしめて俯いた。
が、そうしたことにより今の行為でズボンの上からでも分かるほど反応しはじめている自身を見る羽目になり勢いよく顔を反らした。
秀二のツボを押さえた手の動きは、女を悦ばせることさえもまだ知らないような潤には十分すぎるほどの快感だった。
時間が経つにつれ、更に上の快感を求めてしまいズボンの上からの愛撫はじれったくなり、思わず「触って」と言ってしまいそうになる。
それをなけなしの理性で抑えていた。
「や、め……」
「手を出しておいて止める男がいると思うか?」
潤の白い肌が薄らと赤みを増していくのを見て、秀二は無意識に唾を飲み込んでいた。
思わずその白い首筋に舌を這わせれば、潤の身体はびくりと跳ねる。
鳴かせてみたい、そう思っている自分に秀二自身が一番驚いていた。
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