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神威の名においてこの世界中で知りたいと思って知り得ぬことは一切ないと言われる情報収集能力を誇る。
それを駆使した結果。
一言で先日の刺客を表すとしたら。
厄介。
これに尽きた。
流れ者の刺客ならばまだ始末も容易だったが、調べれば面倒臭い暗殺集団、東雲教護会の一員が芙蓉の元に放たれていたことが明らかになった。
相当な手練れが揃い、金さえ払えば手段は問わず殺しにかかる類だ。
現に女だてらに百戦錬磨を誇る水城が出し抜かれ、朔の尾行にも気付かれた。
これは気を引き締めてかかるしかない。
休暇を与えられていたはずだが、皮肉にも嬉しくない方面の仕事が出来てしまった……
朔は小さく息をついた。
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