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ボーイッシュな髪型に綺麗な顔立ちは、美少年とも美少女とともとれる。
吸い込まれそうな程美しい瞳に見つめられた俺は、言葉を発することも目を背けることも出来なかった。
「誘拐から助けてくれてありがとう。君があの犬を必死で助けた姿、素敵だった。もし出来るなら、私を助けて欲しい。その・・・・・・」
無表情ながら、静かな声の彼女はまるでアンアンと姉妹みたいに感じられないわけでもないが、何だか顔が赤い。
熱でもあるのかな?
ここは安心させてやるべきだろう。
「歌わせるさ。絶対にな。解決したら眺めの良い場所で観覧させてもらうからな」
「き、きさま勝手なことを」
草壁がその先を言う前にきゅうりさんが口の中に手榴弾を突っ込む。
「決まりだな。失敗は許されんぞ。安心しろ、介錯は私が即その場で行ってやる」
結構です。鉛弾による前代未聞の介錯されるハメにならないよう尽力します。
「ふん。俺には相棒がついているさ」
フェンリルの頭を撫でようと手を差し出す。
ガブガブ!
「のわぁあああ」
俺達の夜は長い・・・・・・
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