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「あんなの、嘘に決まっているでしょう」
「……え?」
「私はあなたみたいに悲劇のヒロインぶってる女が大嫌いなんです」
「な…何言って…」
私の言葉は遮られた。
「早く死んで下さいよ。私はあなたに構ってあげられるほどの暇なんて持ってないんですから」
突き飛ばされる身体。
私は宙に放り出された。
手すりの向こうで、男が悪魔の笑みを湛えている。
次の瞬間。
私の身体は。
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