アサミの葬儀屋

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クラスメイトの視線が一気に私に向けられた。 「ちょっとユリ、そういうことは口に出しちゃダメだって。白鳥さんが可哀想だよ」 ユリの一番近くにいた女子が半ば笑いながら言う。 別に体重増えてないっつの。 「え、まじ?あ、ごめーん。アサミ」 大して悪びれた様子もなく謝罪してきたユリは、でもねでもね、と繰り返す。 「女は少しぐらい太いほうがいいんだって。あたしなんか、見てよ。細くて逆に困るし」
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