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「いや長い間千尋ちゃん百面相みたいに表情変えてさ、それ見てたら航思い出してさぁ」
「……それで笑ってたんですか?」
分からない名前を出されてちょっと困惑してしまう。
「千尋ちゃん、男と話したりするの苦手でしょ?」
図星……
「……はい。」
「航ってやつもさ、女が苦手でさ。だから千尋ちゃんもそうかな~って。」
今気づいたけど柾紀くんってなかなかのイケメン。モテるんだろうなぁ……
「そんなにジロジロ見ないでよ。」
「ご、ごめんなさい」
「違う違う。照れるから。
あと敬語なし、柾紀くんって呼んでいいからな。」
「は、はい」
その瞬間私の額にでこぴんをくらった。
「い、痛い」
「敬語禁止って言ったでしょ。返事は?」
「わ、分かった?」
「よく出来ました!!」
笑顔で私の頭にぽんと手を置かれた。血が顔に集まるのが分かる。
「柾紀ーー、お前の番!!」
「お、分かった。」
歌う番が柾紀くんに回ってきたらしく盛り上がってる皆の場所へと歩いていった。
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