第二章~嫌がらせの真意~

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〝ガチャッ〟 俺と咲がそんな話しをしていると、リビングのドアが開いて律也が入ってきた。 「お兄ちゃんもそう思うよね?」 咲はいきなり律也に話しをふる。 「は?なにが?」 律也は突然同意を求められて眉を寄せる。 「兄弟での禁断の恋! いいと思うよね?」 咲はなぜか意味ありげにそう言う。 「…あぁ、いいんじゃないか?」 律也は一瞬顔をしかめた後そうこたえた。 「夕飯できたわよ。」 ちょうど律也がこたえてすぐ、母がキッチンから俺達をよんだ。 奈々さんと賢人さんと俺の父親は帰りが遅いから、夕飯はいつも4人で食べている。 今日も、四人で食卓を囲むといつものように食事をすませた。
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