序章~悩み~

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『この、ド変態がぁっ!!』 皆様お久しぶりです。 俺、青山聖(15)は今日も元気に南瓜を包丁でぶっ叩いています。 『くそっあんなやつ、殺す殺す殺す殺す殺すっ!!』 俺は包丁の刺さった南瓜をまな板に何度もたたきつけた。 今、俺は放課後の調理室で南瓜を切っていた。 今日は部活で南瓜の煮付けを作ることになっている。ちなみに、俺は調理部だ。 「聖、いくら南瓜が切れないからってそれはやめろよ。」 友人であり、俺を調理部に誘ったやつでもある野木が、包丁を振り回す俺に呆れたようにそう言った。 『あ、ごめん、、、あいつのこと思い出したらつい…』 俺は野木に注意されてハッとする。 南瓜に八つ当たりしていて、今が部活中なのをすっかり忘れていた。
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