序章~悩み~

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「で、英語以外にはなんかされたのか?」 野木が笑いながら聞いてくる。 最近、部活の時間にこうして野木に愚痴を聞いてもらうのが恒例化している。 『そうなんだ、聞いてくれよ~。 あいついつもいつも俺のこと馬鹿にするんだ! 今日の朝だって、制服にご飯粒が付いてただけで小学生扱いしやがったんだ! それに、突然セクハラするし!!』 俺はマシンガンのように律也の文句をいう。 「…セクハラ?」 俺の言葉に野木が顔をしかめた。 …あ、ヤバい。 口が滑った…… 俺は、怒りで口を滑らせてしまい、焦りだす。 男が男にセクハラされてるなんて恥以外のなんでもない。 だが、俺は律也にしょっちゅうセクハラをされている。 夏休みにはセクハラでは済まない事をされた気がするが、忘れたことにしよう。
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