第七章~嫉妬~

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「あぁ。」 咲に隠し事をするとろくなことにならないため、俺は頷く。 「ひじ兄誕生日だもんね。」 咲は気味が悪いほどニヤついている。 「クリスマス、楽しみだね!」 咲が邪魔な微笑みを俺にむけた。 :ガチャ: それとほとんど同時にリビングに聖が入ってきた。 『………お帰り。』 ぼそっと挨拶をしてくる。 何かあったのか、今日は何時にもまして機嫌が悪いようだ。 「ただいま。」 俺は聖とは正反対に笑顔でそう返してやる。 すると聖はふいと視線をそらしてキッチンへ行ってしまった。
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