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～Hiziri～
「クリスマス、楽しみだね！」
部屋からリビングに下りて行くと咲の声が中から聞こえてきた。
：ガチャ：
リビングのドアを開けると咲が律也に微笑んでいるのが視界に入る。
『………お帰り。』
俺は律也にそう挨拶する。
何故か、胸がムカついてぼそりとした言い方になってしまう。
「ただいま。」
律也はそんな俺に対して、気にしたふうもなく笑顔でそう返してくる。
俺は律也の笑顔を直視できずに視線をそらしてキッチンへ逃げた。
…俺のこと好きって言ってた癖に…
咲と笑い合っている律也を見てそんなことを考えてしまう。
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